野営での危険な虫対策

夏場のキャンプは虫達との闘い

アウトドアの際にて怪我と同じくらいの危険度といわれる虫被害。もともとは虫達の住処に強引に割り込んで楽しむのが野営。仕方ありません。よく理解したうえで対策が必須です。

一般的にいる厄介な虫「ブヨ」。血を吸います。数時間後に患部が赤く大きく腫れ、激しいかゆみと根底からうずくような痛みが。蚊とは比べものにならない猛烈なかゆみで炎症が1週間以上続くことも。朝夕で黒い色に集まる傾向があります。虫よけスプレーで対策できます。刺されたら毒を吸い上げ(ポイズンリムーバーなど)ステロイド系軟膏を塗ります。

一般的にいる厄介な虫「ハチ」。危険度は最大です。代表的なもので「ミツバチ」や「スズメバチ」「クマバチ」「アシナガバチ」などがいます。特に注意してほしいのがスズメバチやオオスズメバチなどの攻撃性の高い蜂で、3月から11月頃までが活動時期と知られています。夏場は凶暴で攻撃性が高い時期のため、もし見かけた場合は刺激をしないようそっとその場を離れましょう。黒い服は襲われやすい。甘い匂いに寄って来るので香料を含む香水や制汗スプレーも襲われやすい。刺されてしまったら、すぐにポイズンリムーバーを使って毒を吸い出す、または傷口を絞りながら清潔な水で洗い流すようにしましょう。30分以内に処置することが大事といわれています。ハチ毒によるアナフィラキシーショックによる死者は年間10~20人。危険です。

一般的にいる厄介な虫「蚊」。もう夏場のすべての日本人の敵です。メスが二酸化炭素や呼気にめがけて襲ってきます。知ってました?蚊の雄って花の蜜が主食なんですって。あ、脱線しました。刺されると痒いだけで特には危険ではありませんが嫌ですよね。蚊取り線香や防虫スプレーで対策をしましょう。

「蛾」。基本的に不快害虫として知られていますが、幼虫期には毒針をまとった姿が多く、成虫でも毒針毛という産毛のようなものがついている蛾もおり、触れるとその部分に痒みが強く残ったり、その部分を触ると毒針毛が移り、触った方の皮膚が痒くなることがあります。刺された場合は触ったりなどせず、テープなどで毛を取り除くか流水でやさしく洗い流しましょう。光に寄ってくるので、キャンプをする時間帯の中でも夕方から夜にかけて発生し、寄ってきます。

「ヒル」。吸血する虫です。ヒルは木の上から落ちてくるのではなく、地面からはって私たちの足元から襲ってきます。森や林などが近くにあるキャンプ場や川辺など、どこにでもヤマビルは潜んでいるので注意が必要です。草や石・落ち葉の下など湿気が多い所には要注意。ヤマビル対策の基本は足元に露出部分をつくらないこと。くるぶしが見えるようなものはアウトドアには不向きです。

「マダニ」。吸血する虫です。地面からはって私たちの足元から襲ってきます。草むらや藪といった草の生い茂った場所に生息していることが多い様です。キャンプに行って薪を集めたり散策したりとしている間に咬まれており、気づいたら血を吸われていたという事も。ヒル対策と同じで露出を避けていれば大丈夫です。マダニに咬まれてしまったら病院にそのまま行きましょう。自分で取るとマダニの一部が体内に残ってしまいます。

全般的な虫除け対策としては、なるべく肌を露出しない。虫除けスプレーや線香などの虫除けグッズを使用する。虫が好んで集まるランタンをテントから少し離れた場所に設置するなどがあります。衣服に関しては夏場でも長袖にしたり、靴下をはくようにしましょう。短パンよりはズボンを履いたほうが。また黒や濃い色は虫が寄ってきやすいので白っぽい服がいいそうです。焚き火の煙なども虫が嫌がるもののひとつです。

刺されなければいいですが万が一のため、ポイズンリムーバーやムヒなどの軟膏、絆創膏などを持参することも大切です。適切な対処方法はしっかりと覚えたうえで野営に臨みましょう。



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