こんな場所では野営はNG?

野営しちゃいけない場所を覚えておこう

バックパックでフラっと旅してお気に入りの場所で野営する。そんなスナフキンみたいな週末に憧れる冒険少年は多いはず。でもなかなかそうもいかず野営をすると叱られる場所だらけ。今回は野営のできない場所についてのお話です。

野営できる場所にグレーゾーンはありません。いろんな情報ブログなんかでグレーゾーンというワードが出てきますが明確に決まっています。自然公園などは注意されないだけで管理者の許可を取らなくてはNGです。黙認されている場合もありますがお勧めはしません。「日本は法律で野営を許可している場所はない」とも聞きます。日本では野営できる場所はないのでしょうか。

日本の土地は、私有地か共有地かのどちらかです。私有地ならば、消防法など法律にふれるようなこと以外なら、持ち主がルールを決めることができます。

【山林は基本的にNG】

したがって自由に野営できる場所は公共利用が認められている場所に限ります。山や森は所有者が決まっています。個人所有が約70%、あとは国有林で利用不可です。その辺の山の中で勝手に野営するのは完全にNGです。

所有者が許可を出す場合は野営ができます。所有者の許可を取って野営しましょう。もしくは山林を「小規模」購入して使用する方々も増えています。なんせ安いので。

【河川は合法】

河原や河川敷はOK。誰でも24時間入って利用できるソロキャンプに向いた場所に河原や河川敷があります。これは日本の河川法という法律によって「河川敷は誰の所有地でもないみんなで使える公共の場所」と決められているからです。

河川法第24条で「河川区域内の土地を占用する場合は、河川管理者の許可を受けなければならない」と決められています。しかし「水泳、洗濯、魚釣り、遊技等は、河川法第24条にある“占有”には当てはまらない」ので、許可を受ける必要がありませんとも決まっています。よって野営は合法です。

それでも野営が認められない場合もあります。民家が近い場所、ダムや橋の下など個別の管理者が設定されている場所、アユやマスなどの漁業権が設定されている場所(季節限定)、などです。ほかの目的のために整備されている河川では別途上位条例が定められている場合もあるので立て看板などは注意してみるようにしましょう。

【海岸も合法の場所が多い】

浜辺や海岸もOK。海水浴シーズンでない浜辺や海岸は誰も近づかない静かな平らな場所で、近くに燃えやすいものもなく火を使うのにも安心です。海水浴でバーベキューが認可されている場所はオフシーズンに野営できます。

キャンプ禁止バーベキュー禁止の場所もありますが、この場合は自治体が条例で規制していることも。法律的に問題ない場所でも漁業権が設定されている場合もあるので注意が必要です。その場合は立て看板で注意書きしてありますね。別ページの「河川法」でも触れますが、周囲に人家がある場所もNGです。

【公園】

テントを張ることを禁止していない公園であれば、テントの中で寝ていても注意されることはほとんどありません。時に巡回中の警察官に職務質問されるくらいでしょう。しかし、罰せられたり立ち退きを強いられるというほどのことは、よほど迷惑をかけていない場合は警察もできません。

ただ火を使うことが禁止されている場合があります。カセットコンロなどのシングルバーナーなどは特に通報されない場合が多いです。いずれにしろ一般の人との共同利用が求められる場所なので注意が必要です。

【山林でも私有地で許可さえあれば使い放題】

前述で「私有地ならば、消防法など法律にふれるようなこと以外なら持ち主がルールを決めることができます」と書きました。お伝えしたように山林のほとんどは個人が持っているものです。親戚などに聞くと結構持ってる方が多いもの。親戚や知人に聞いてみると「持っているけど全く使ってない山林」ばかりです。交渉すれば貸してもらえる可能性大です。

最近では山をレンタルするサービスも始まっています。そのような場所で未踏の野営地を探してみるのもいいかもしれません。





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