大自然を満喫できる森の中のボッチ野営
僕draculが好んで野営する場所は森の中。森の中で野営するときに注意が必要なことをピックアップしてお話していきます。
最初に大前提としてお話しするのは「勝手に山の中でキャンプするのはNG」ということ。車で走っていると「あ！こんな場所でキャンプしたい！」という場所が結構あります。しかし。そこは「誰かの持ち物」なんですね。知らない人の庭でバーベキューする人はいないでしょう。山も同じです。
キャンプ場で野営サイト（森や雑木林）を持っている場所もあります。平らで芝生のきれいな管理棟から離れた場所なんかの林間サイト。素敵です。まずはそちらで楽しんでみましょう。
【森の中は燃えやすい。焚火に注意】
野営の醍醐味の焚火ですが森の中は燃えやすいものでいっぱい。平らな場所でも枯れた落ち葉や枝などは着火材で使用できるぐらい燃えやすいもの。特に乾燥している秋から冬にかけては要注意です。
必ず焚火台を使用しましょう。海外のポストなどで石組みをして直火をおこなってる姿を目にしますがご自分の山以外ではお勧めしません。焚火台からは火の粉がこぼれ落ちます。焚火シートがあれば問題ありません。かならず下に敷いて焚火を楽しんでください。
【森の中は虫が多い】
もともとは虫さん達の住処です。そこに人間がお邪魔する。仕方ありません。とはいえ刺されると困るもの。対策が必須です。
代表的なものでは、蚊・ブヨ・ハチ・アブ・マダニ・毛虫・ヒル・ムカデ等々です。圧倒的に刺されやすくて嫌なのは「ブヨ」。蚊とは比べものにならない猛烈なかゆみで炎症が1週間以上続くことも。
基本的な対策としては次のようなこと。露出の少ない服装で臨みましょう。半袖半ズボンにしたいですが面積が多いと危険度は増します。足首などは要注意です。防虫スプレーは効果的です。必ず露出してる場所には吹きかけておきましょう。蚊取り線香も有効です。大体の虫は嫌がります。就寝時は蚊帳やネットのあるテントを使用するほうが安全です。葉や枝や倒木を素手で持ち上げる際にムカデにやられます。手袋はしておきましょう。
刺されてしまった際の準備として、ポイズンリムーバーは役立ちます。市販の抗ヒスタミン軟膏、絆創膏、洗うための水も準備しておきましょう。
【森の中の動物対策も】
森の中では動物も多いです。クマやイノシシに襲われることはあまりありませんがそれ以外の動物も多数います。基本的には動物は人間を襲うことはあまりありません。彼らにとっても人間は怖いですから。
食べ残しや食材は絶対外に置いておかないこと。匂いにつられてイタチやタヌキなどが寄ってくることがあります。猿やイノシシなども匂いに敏感ですが逆に焚火の匂いを怖がって近づいてきません。音も怖がるので寝ていてテントの外に動物の気配を感じたら音を立てるのも効果的です。
【天候に注意する】
一番怖いのは天候です。夜に急に天候が崩れる場合があります。山の天気は不安定です。森の中では豪雨で土砂崩れに近い状態で水が流れ出すこと(鉄砲水)があります。野営している近くで一方通行で木や枝が並んでいたり、少しの雨で一部分だけ多めに雨が流れる場所は要注意です。
雨除けのタープなどに局地的に雨が溜まると倒壊する場合があります。必ず水が流れ落ちるような状態にしてから就寝しましょう。風が強まってきたらタープを畳んでおくことも重要です。特に雨風が強くなった場合は夜中でも車に避難するもしくは撤収するのが賢明です。無理してとどまる必要はありません。
撤収が不可能な場合、大きめな木の下などに避難(ビバーク)しましょう。雨や風を防いでくれます。タープの替わりになるポンチョなんかを持参しておくと助かります。傘は役に立たないどころか手がふさがるので危険です。
【移動の際も注意する】
舗装された道を歩くわけではない森の中。ぬかるんでいたり落ち葉の下が空洞だったり足元が不安全な場合が多々あります。重いギア満載のバックパックを担いで未踏の森を往くには足元要注意です。トレッキングポールなども役立ちます。山菜取りなどで遭難するひとの多くは滑落です。斜面近くは地盤が弱く崩れる事もあるので注意が必要です。
山に立ち入る場合、草や木にも気をつけてください。かぶれやすい葉を有する植物も多数あります。半袖や素手で入らないようにしましょう。竹が生えている場所では尖った竹で足を怪我する場合もあります。もちろんサンダルなんかご法度です。
万が一の場合に救助が呼べるように携帯の電波が届くところに行くこと、行き先を家族などに事前に伝えておくことも重要です。
森の中は危険でいっぱいですが、ちゃんとした知識と準備さえしておけば最高の遊び場です。
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