河原でどう野営する?

流れる川面を眺めながら野営で楽しむ緩やかな時間。

最高ですね最高。舞い散る砂と闘いながらの海キャンプ。迫りくる虫たちに気を配りながらの森キャンプ。それを考えると河原キャンプ最高と思うのも頷けるもの。暑い日差しから逃げ込むように川で涼を取りヒグラシの声を聴きながら食事を取る。人気なのが分かります。今回は河原での野営の注意点をお話ししていこうかなと思います。

まずは野営できる場所ですが、河原や河川敷は特に禁止されていません。河川法により「河原・河川敷のキャンプ利用は許可を受けなくても良い」となっているからです。河川法第24条で「河川区域内の土地を占用する場合は、河川管理者の許可を受けなければならない」と決められています。しかし「水泳、洗濯、魚釣り、遊技等は、河川法第24条にある“占有”には当てはまらない」ので、許可を受ける必要がありません。よって野営は合法です。

山は私有地がほとんどなのでNGはこちら

それでも野営が認められない場合もあります。民家が近い場所、ダムや橋の下など個別の管理者が設定されている場所、アユやマスなどの漁業権が設定されている場所(季節限定)、などです。ほかの目的のために整備されている河川では別途上位条例が定められている場合もあるので立て看板などは注意してみるようにしましょう。

【河原の地面対策】

地面が土や芝生の場合は問題ありません。しかし小さな石がいっぱいあるのが河原です。テントを設営する際にペグがなかなか打ち込めない場合が多く、屈強なアイアンペグ(長め)で頑張って打ち込む必要があります。アルミペグなんか一発でダメになります。河原にある大きめの石にガイロープを結んで固定する方法で対処します。

寝床も考えものです。山や海なら断熱マットなんかで簡単に寝れますがバラバラの小石達の上。もう修行の域になります。厚めに膨張するエアマット、お勧めは組み立て式のコットです。地面からの湿気などは森の中と比べて少ないので、そのままコットなどでもいいでしょう。床面のあるテントだと岩で敗れる場合があります。丈夫なグランドシートが必須です。

【直火禁止】

基本的に直火は禁止です。必ず焚火台と焚火シートを持っていきましょう。岩がゴロゴロあるので誘惑にかられますがNGです。炭や汚れた食器などを川の水で洗ったりもマナー違反です。河原は誰でもはいれる場所なので焚火を楽しむ際にも注意が必要です。火を炊いたままテントを離れることの内容にしましょう。

【天候の悪化で簡単に増水する】

これが川で一番危険なものでしょう。いきなり増水します。小雨程度ならともかく雨が降ってきたら撤退が賢明です。足を川に突っ込みながらキャンプ飯なんて最高ですが、水際に近づきすぎた場所での設営は避けましょう。

【危険な虫も多い】

森の中ほどではありませんが虫はいます。特に厄介と言われている「ブヨ」。河原のように水がある場所を好みます。血を吸うブヨに刺されると数時間後に患部が赤く大きく腫れ、激しいかゆみと根底からうずくような痛みに襲われます。蚊とは比べものにならない猛烈なかゆみで炎症が1週間以上続くことも。朝夕で集まる傾向がありますので注意しましょう「アブ」も河原を好みます。ブヨと違い刺された瞬間に痛いです。防虫対策はちゃんとしましょう。

夏には川遊びもできて、川のせせらぎが気持ちいい河原サイト。野営にはぴったりです。キャンプ場を飛び出してのボッチ野営なら最初は河原キャンプをお勧めします。


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