ゲリラ豪雨に立ち往生した際の避難

予測不能な豪雨に見舞われることも

さっきまでどんよりしていた雲がみるみるうちに黒くなり、突然の雷雨が襲ってくることも。大自然の気まぐれは時としてキャンパーを翻弄します。キャンプ場ならとりあえずギアはそのまま駐車場や管理棟にまっしぐらに避難することも可能でしょう。しかし場所が森の中ならどうしましょう。不用意に動くことはかえって危険な場合も。

川原でのキャンプならすぐに動くべし

森の中では突然の豪雨で雨水が流れだし、下山へのルートに危険が生じる事もあります。特に道は基本木が生えてない平らなものなので山に降って溢れた水が流れ出てきます。足をすくわれ崖や斜面に滑落するのが一番危険です。

しかし近くに川や小川がある場合はすぐに小高い場所に避難します。山の中腹にいる場合、足元の斜面を小川のように水が流れている場所。それは水の通り道。鉄砲水などはそのような場所で多く発生します。そこから離れましょう。

豪雨で水による被害を受けない事滑落や転倒を避ける事。まずはこれを優先させましょう。

できれば豪雨になる前にテントを安全な場所に設営していればいいのですが、そんな都合のいいことばかりではありませんよね。テントを張るのは森の中でも平らな場所が多いはず。水が流れ込む可能性は高いです。

雨が身体に直撃し続けると一気に体温が下がります。夏場でも厳しいですが秋や冬シーズンであれば長時間濡れているのは命の危険につながります。雨の直撃を避ける場所に身を寄せます。なるべく「大きな木の下」は雨の直撃をある程度避けることが出来ます。山の頂上付近にいる場合、鉄砲水の危険度は下がりますが、今度は落雷が心配です。大きな木は標的になります。少し下山して大きめな木の下に避難します。

ポンチョなどを持参もしくは着用してると役立ちます。ロープとタープもしくはポンチョがあれば簡単なビバーグの空間を作れます。座った状態で頭より少し上の位置で木にロープを回して結びます。ポンチョやタープの端に結び反対側を地面に固定(固定できない場合は足の下で踏んで固定もしくは石や倒木で固定)すると三角形の空間ができます。何時間も雨の直撃を受けていると低体温症で気絶します。ビバーグしてやり過ごしましょう。

落ちている葉のついた枝を何本も使って壁を作ることもできます。先程同じようにロープを気に結び地面まで一直線に貼り、地面に固定します。そのロープに集めた枝を斜めに立てかけていきます。同じような三角形のスペースが確保できます。

ギアやテントはそのままだとしても。バックパックは持ちだせるでしょう。その中に万が一の場合の非常用のギアを持っていく事は賢明です。「アルミシート」いわゆるエマージェンシー。くるまることで体温を反射中に閉じ込めて低体温症を防止できます。ポンチョや小型タープなども有効です。ベストは乾いたタオルなどがあればよいのですがない場合は濡れた上着などは脱ぎ水を絞りましょう。

いずれにせよ避難をするのかその場に留まるのかを判断するのは自分自身となります。暖を取るもの(焚火やバーナー)などが手元に残されていないなら、安全に下山することを最重要課題として、雨足が弱まったタイミングで体力の低下が進まないうちに下山しましょう。


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